愛は惜しみなく与う③

海斗さんにお金を貰って買い出し組は、ドタバタと走っていった。
あたしはきっと準備組かなぁ


とりあえず火起こしとかは、男に頼んで、あたしはカレーとかでも作るかな


「杏!」

「ほーい?」


水道で手を洗っていると、泉が。
買い出し組じゃなかったの?誰かついていかな、えらいもん買ってきそうやけど…


「響のこと、ありがとう」

「あ!大丈夫やで!」

「スッキリした顔してた、あいつ」

いい事あったんだな。そう笑う
我ながらあれは、響の第一歩みたいな感じがしたから、嬉しい気持ちもわかる


「女の子から響が助けてくれてん」

「そっか。あいつも頑張ったんだな」


パパみたいな顔で泉も喜んでいる。しっかり見てたんやな、泉も

やっぱり海って、すぐ喧嘩なるけど、でも楽しい



「着替えるか?」

「うわ、ほんまや。忘れてた」


着替えるタイミングを失いまだあたしは、泉のTシャツを着たまま。

周りのみんなは着替えたり、海パンにTシャツきて、そのまま準備するメンバーも


あたしも着替えようかな
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