愛は惜しみなく与う③

「あーらーたーーー!」


新ならきてくれると思ったよ。
我が家の料理担当が来てくれた。我が家の料理担当は、あたしと響と新!


「拓也が、玉ねぎを剥きすぎたら、杏さんに怒られたって言ってましたよ?」

「ほらみて?」


皮だけではなく、身まで皮のようにめくられて散らばる玉ねぎを見せた


「……まぁ、色々ありますよね、はい」


見なかった事にしたいのか、スッとちがう方を向いて、黙々と野菜を切り出した

そうなるよな


また倉庫で、料理教室でもしようかな…


そう思ったのは色々な光景を見たから



「豚肉、手で千切れるわ!」

「キャベツも手で千切れる!」

「包丁いらねーじゃん!ガハハハ」


朔を先頭にそんな感じでBBQの用意を進めるメンバー。こわい。手で千切るとかやめて!!

はぁ。つかれる

早く食べたいなぁ


「杏?」

「んー?」

「泉と何かありました?」

「ブッ」


タイミング見計ってたやろ!ちょーどあたしが水含んだ時…
ニヤニヤする新は、ちょっと腹黒なんやろなって思う
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