あなたと。
『じゃあここで待ってて!』
『はい!分かりました!』
廊下で待たせて俺は教室に入った。
『みんなおはよう!』
『『『『『『おはようございます!』』』』』』
『久しぶりだなぁ!』
夏休み明けで久しぶりに顔を見る生徒たち。
『みんな元気だったかぁ?』
『めっちゃ太ったぁ!』
『日焼けもした!』
『ホントだな!みんな休み前と変わってる!』
『先生も少しこげた?』
『息子と遊んでたし!多少は黒くなったな』
『ワイルド!』
『からかうな!』
『はーい!』
夏休み明けのHRは変わらずスタートした。
『転校生が来てるから紹介したい!』
『よっしゃー!』
『女子?男子?』
『どっちだと思う?』
『男子からしたら女子がいいなぁ!』
『女子少ないから女子である事を願う!』
『男子だったら失礼だろ!それ!』
『じゃあ待ってて!呼んでくるから!』
『はい!』
そして.俺は廊下から顔を出した。
『どうぞ!』
『はい!失礼します!』
緊張した顔をしながら教室に入った藤井さん。
『来たぁ!女子ッ!』
『てかナチュラル美人すぎ!』
『ホントにな!』
『見比べたらお前ら化粧濃すぎだなぁ!』
『女子から見てもかわいいのは認めるけど!』
『そうそう!見比べるのは私たちに失礼!』
『お前ら圧倒しすぎ!困ってるだろ!』
『すいませーん!』
『でも悪いのは男子だもんね!』
『わかったから!とりあえず自己紹介お願い!』
『はい!』
そしてシーンとなった教室。
『〇〇高校から来ました!藤井優月です!』
『うわぁ!〇〇高校って!めっちゃ頭いいとこ』
『やべぇ!容姿端麗に天才かよ!』
『・・・・・・・・・』
『ちょっとアンタたち!やめなよ!困ってる!』
そう言ったのは妹の瑞希。
『じゃあ席はアイツのうしろ!』
『はい!』
窓際の1番後ろの席をした俺。
『こっちこっち!おいで!』
『うん!』