あなたと。
そんな会話をしていると。
歌声と笑い声が聞こえてきた。
『『あるこーあるこー♪』』
『おんぶするか?』
『しない!歩ける!』
圭祐の小さな歩幅に合わせてゆっくり歩く。
『お兄ちゃん!大丈夫?』
さっきの笑い声の子であろう女の子。
『痛いの痛いの飛んで行けー!』
そうそう。
圭祐もこんな頃があった。
『大丈夫ですか?』
『うんていから落ちてしまって!』
『絆創膏どうぞ!』
マザーズバッグから絆創膏を取り出した女の子
『男の子だから柄なしがいいですよね!』
そう言いながら渡してくれた。
『ありがとうございます!』
『どういたしまして!』
『ママ!お着替え行こう!』
『うん!そうだね!』
『行こう行こう!』
『では失礼します!』
『ありがとうございました!』
『お大事に!』