この恋に名前をつけるなら、


少し驚いて振り返ると
タカは真剣な顔をしていた。


「何言ってんのって思うかもしれないけど、
お前見てたらいくらでも曲書けそうなんだ。」




「けっこう恥ずかしいこと
平気で言うタイプ?」


と思わず聞いてしまった。


「ふっ、お前面白いなぁ。
人が真剣に口説いてんのによ、、」



「いやぁ、、
そう言うの嫌いじゃないよー。」


「へぇ、キザな野郎が好きなの?」


「うん、プロポーズは
シンデレラ城の前でしてもらいタイプ。」


「女ってそういうの好きだよね。」


「女だからねー。モテたいなら
恥ずかしがってちゃダメだよ。」


「俺はそんなことしなくても
ギター弾いてりゃ女がよってくるの」


「凄い自信じゃーん。
てかタカもギター弾くの?」


そう言うと
彼は少し鼻で笑って


「聞かせてあげようか?
明日学校終わるの何時?」


「4時」


「迎えに行く。
惚れさせてやるよ。」




どうしよう。



こういうのって
たまらんよね、

少女漫画の主人公の気分だよ。


と1人で少しニヤついてたら




「あーーっ!!シンちゃん!!
マリアがタカに喰われるよっ!!」


とカズが喚くから


「喰わねぇよ!!!」


とキレるタカ。

それにシンちゃんが加勢して騒ぐ3人を見ながら


明日の予定を楽しみにしていた。




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