この恋に名前をつけるなら、
______
シンちゃんは途中で教室に戻ったけど
私は屋上でサボり続けた。
ぼーっと外を見ていたら
煩いバイクが学校に近づいてきた。
そのバイクは正門で止まった。
馬鹿なのかなって
その人を見ていたら
ヘルメットをぬいだので
よく見てみると
その馬鹿に見覚えがあった。
「あ、タカじゃん。」
その瞬間今日の約束を思い出し
慌てて時計を確認すると
3時45分。
少し安心しながらも
勢いよく階段を駆け下り教室に向かう
授業中とかお構いなく
教室に入り荷物を取って
再び出て行く。
先生の怒鳴り声を聞き流しながら
急いで走ってタカの元へ向かう。
時間前で急ぐ必要なんてないのに
走ってる自分が少し可笑しく思えてくる
彼の元に到着すると
彼が私に気付いて
「お?早いじゃん」
と言ってきた。
「姿見えたから。」
照れ隠しにそう答えると
「もう帰れるの?」
「帰れるよ。」
「絶対嘘だろ、
まだお前しか学校でてきてねーじゃん」
「いーの、どうせサボってたし」
「えー、そんな悪いことしたら
シンに怒られるぞ」
めんどくさそうに言う彼に
「一緒に怒られてくれないの?」
少し寂しそうな顔でそう尋ねると
「美人にそんなお誘いされたら
断れねえなぁ。」
と笑いながら私にヘルメットを投げてきた。
「乗れよ、帰るぞ」
バイクに股がり彼の腰に手を回す
「掴まっとけよ」
そう呟く彼の背中は
とてもおっきくて暖かかった
私の中にポッカリあいた
満たされない寂しさを
彼が埋めてくれる気がして
今ならなんでも出来そうな気がするんだ。
シンちゃんは途中で教室に戻ったけど
私は屋上でサボり続けた。
ぼーっと外を見ていたら
煩いバイクが学校に近づいてきた。
そのバイクは正門で止まった。
馬鹿なのかなって
その人を見ていたら
ヘルメットをぬいだので
よく見てみると
その馬鹿に見覚えがあった。
「あ、タカじゃん。」
その瞬間今日の約束を思い出し
慌てて時計を確認すると
3時45分。
少し安心しながらも
勢いよく階段を駆け下り教室に向かう
授業中とかお構いなく
教室に入り荷物を取って
再び出て行く。
先生の怒鳴り声を聞き流しながら
急いで走ってタカの元へ向かう。
時間前で急ぐ必要なんてないのに
走ってる自分が少し可笑しく思えてくる
彼の元に到着すると
彼が私に気付いて
「お?早いじゃん」
と言ってきた。
「姿見えたから。」
照れ隠しにそう答えると
「もう帰れるの?」
「帰れるよ。」
「絶対嘘だろ、
まだお前しか学校でてきてねーじゃん」
「いーの、どうせサボってたし」
「えー、そんな悪いことしたら
シンに怒られるぞ」
めんどくさそうに言う彼に
「一緒に怒られてくれないの?」
少し寂しそうな顔でそう尋ねると
「美人にそんなお誘いされたら
断れねえなぁ。」
と笑いながら私にヘルメットを投げてきた。
「乗れよ、帰るぞ」
バイクに股がり彼の腰に手を回す
「掴まっとけよ」
そう呟く彼の背中は
とてもおっきくて暖かかった
私の中にポッカリあいた
満たされない寂しさを
彼が埋めてくれる気がして
今ならなんでも出来そうな気がするんだ。