この恋に名前をつけるなら、
______

「じゃあねー!!」



カズはキョーコさんに呼ばれて
帰っていった


自分が練習するって言って来たくせに
勝手なやつだとタカは機嫌を悪くしたが

シンちゃんには上手く言っとくから
もうお邪魔虫はこないよと
カズが言うから直ぐ機嫌が治った



彼のそんな子供っぽいとこさえ愛おしい



また2人きりになったこの部屋で
少しドキドキしていたら



「なに緊張してんの。笑」



タカが焼酎片手に横に座ってきた


「いやっ、その、、」



改めて私がタカに襲おうとしたことを
思い出すと恥ずかしくなってきた。




「緊張した時はな、
焼酎3杯ひっかけたらいいんだよ。」



そう言いながら彼は
自分の口に含んだ焼酎を
私の口に流し込んだ



あぁ嫌だな。
これから焼酎の苦さが


何度でもこのキスを思い出すだろう


そう思いながらも彼からの
激しくも優しい口付けに応えながら



彼に身を委ねた。




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