この恋に名前をつけるなら、
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「...ん〜っ。」
寝苦しさに目を開けると
俺を抱きしめて寝るタカがいた。
「おい、キモいから離れろ。」
タカの肩を揺らして起こそうとすると
タカがパッチリ目を開けて俺の顔見ながら
「おはよう、ダーリン」
そう言って近づいてきた瞬間。
俺の唇に生温かい感触を感じた。
「ぎゃぁああああ」
条件反射で叫びながら
タカを蹴り倒した。
「つれねーな、おい。
昨日はあんな事やこんな事したって言うのに」
「冗談はやめてくれ、気持ち悪い」
ぶりっ子のような振る舞いで
話しかけてくるタカに身震いしてると
「ほんとだよー。
シンちゃん昨日タカに告ってたよー。」
と、天使のような可愛い顔で
マリアが凄く可愛くないことを言う。
そう言われて昨日のことを思い出そうとしても何も思い出せない。
「お前覚えてないの?
マリアと俺が付き合うのが
気に入らねぇからって俺によ、
そんなに女が欲しいなら
俺が付き合ってやるーって
暴れたろ?」
そう言われても
そんな失態1ミリも思い出せない。
やばい、、。
変なこと言ってないかな。
記憶よりも冷や汗が湧き出てて
1人焦っていたら
「お前よっぽど疲れてたの?
すぐ寝ちまって。
いっつも俺に最後まで
付き合ってくれんのに、
これでも心配してんだぞー?」
そうタカが言ってきた。