この恋に名前をつけるなら、
核心をついたことを言ってきた。
思い当たることが多すぎて
全部ばれている気分が居心地悪く
「はぁー、オカマの観察力は半端ないね。
みんな人生相談したくなるわけだ。」
「もぅ、そう言うとこよ。」
また適当なことを言ってると
マスターの呆れられてしまった。
自分でもわかってるけど、
この気持ちにはフタをしないと。
大事な人を傷つけたくない。
「ーー。あーー。ああー。
あ、ついた?」
マリアの声が聞こえてきたから振り返ってみるとアコギを持ってステージに立っていた。
「えーっと、こんばんわ。
スパソルのマリアです。
今日初めてのライブだったんですけど
皆さんのおかげで最高に楽しかったです。
さっき、私のファンになったって
言ってくれた方がいてめっちゃ嬉しくて
あ、あそこのお姉さん達なんですけど。笑
そのお姉さん達に特別に
私の初めて書いた曲聞いてもらいたくて
今から歌わさせて頂きます。
聞いてください、Let me dream。」