この恋に名前をつけるなら、



「もぉーーー。」



「ごめんって、
朝ごはん準備したからさー。」



朝からしっかり楽しんだ後
私の機嫌を取る為にタカが朝ごはんをつくってくれた。


塩辛いおにぎりにしょっぱいお味噌汁



タカの作る料理は塩分が高い。
初めて食べた時に文句を言ったけど

これが家庭の味だとかなんとか言って笑ってた。




そんな彼が作るしょっぱいご飯は
いつしか私にも家庭の味になっていて



それくらい愛されている事に気づかされた。




「私ねー、タカの作るしょっぱいお味噌汁
大好きだよー。」




テーブルの向かい側に座ってタバコを吸う彼にそう言うと、
彼はニッコリ笑って



「俺も好き。」



はぁ、これだから憎めないよ。



日常にドラマなんて
そうそう存在しないけど

その日常こそが愛おしいんだと

気付けたのはアナタのおかげ




「なんかいい詩書けそう。」



「へー、楽しみ。」



彼が私に優しい笑顔を向けてくれた。





そんな細やかな幸せが
ずっとずーっと続きますよう



サンタさんにお願いしてみよう。

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