この恋に名前をつけるなら、
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「メリークリスマス!スパソルです!!」
キャーーー....。
「いやぁ、今日も大成功だったね〜」
「それよりこれ凄くない?」
打ち上げにやって来たバーの店内は
ファン達からの贈り物で埋め尽くされていた。
「マリアちゃんこっち来てー!!」
「えっ、ちょっ、、」
キャハハ…。
私はファンのお姉さん達の貢ぎ物で
取っ替え引っ替え着せ替え人形にされたり
カズも一緒になって化粧されたり
めちゃくちゃなパーティーだったけど
それなりに楽しかった。
「疲れたぁぁ。」
「あら、マリアちゃん。
主役なのにへばっちゃって、」
マスターがニコニコ笑いながら
お酒を出してくれた。
「セクシーなお姉さん達の色気は
胸焼けするよ。」
「まぁ、贅沢な。
でもアンタが1番モテてるから仕方ないわね〜。笑」
「私も同性愛者になろうかしら。」
「冗談よしてよー。
あ、そういえばアンタの携帯
さっきから鳴りまくってるわよ?」
「え、そーなの?」
「ほら、」
カウンターに預けてた携帯を渡してもらい
通知を確認すると不在着信が38件。
「うわ、誰だろ。」
「浮気でもバレたんじゃない?」
「あ、ママからだ。」
めったに連絡も取らない親からの連絡に
疑問に思いながらも折り返しの電話をかけてみた。
「…あ、ママ?
どうしたの?、、え?
なに聞こえない。
なんで泣いてんの?
ちゃんと話して??
ママ??、、、」