この恋に名前をつけるなら、
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あの後、マスターに病院まで連れて来てもらった。
シンちゃんのお父さんがお酒がないってキレ始めて、
いつもより酷く殴るから耐えられないと
お母さんが家を飛び出した矢先通行中だったトラックにはねられたらしい。
即死だった。
と警察がシンちゃんに説明していた。
シンちゃんは泣きも怒りもせずに
ただまっすぐ白い布で覆ったお母さんの顔を見つめていた。
シンちゃんの側でいてあげなきゃ、
壊れてしまう前に。
彼の横に立って
彼の手を握り
「大丈夫、私が側にいるからね。」
そう言うと、気が緩んだのか
シンちゃんが静かに涙を流した。
握られた手は痛いくらいの力で...。
サンタさんが私にくれたプレゼントは
待ち望んだ細やかな幸せではなく
とんでもない絶望だった。
こんなのやってらんないよ。