この恋に名前をつけるなら、
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葬式から1か月くらいが経った。
どんなに悲しいことが起こっても
時間は巻き戻しも止めることもできない。
俺たち人間は生きていくために
結局自分の足で奮い立つしかないんだ。
「なぁ、カズ。
俺東京に行くよ。」
「え?」
カズが驚いた表情でこっちを見る。
「え??、何急に。」
「いや、別に急にじゃねーよ。
ちょっと前に昔一緒にやってたやつに
東京でメジャーが決まったのに
1人抜けたから穴埋めしてくれって頼まれてよ」
「なにそれ、、
いや、マリアに言ったの?」
「いや、物分かり良さそうなお前で今試してる。」
「はぁ、頭痛いんですけどー」
飲まないとやってられないと
ブツブツ言いながからも
俺の話にキレずに耳を傾けくれる。
「すまねぇなぁ。」
「そう思うならさ
マリアに一緒に来いって言ってやれば?
アンタと出会ってマリアやっとシンからの依存やめれたっていうのに、、
あの子が崩壊する未来しか想像できないよ。」
それは俺も分かってる。
でも、、、。
「俺はマリアよりシンが心配だよ。」