この恋に名前をつけるなら、
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1人で生活するタカが心配で
俺はちょくちょく家に行っていた。
会うたびにタカがおかしくなっていった。
女遊びも酒も終いには変な薬もやっていた。
俺が何度止めても良くならない現状に
俺の力の無さを突きつけられた。
諦めかけていたある日
いつも通りタカの家に訪ねて行くと
家の中から怒鳴り声が聞こえてきた。
慌てて中に入ると、そこにはシンがいた。
「何の為に生きてんのかわかんねぇんだよ!」
タカがシンに向かって叫んでいた。
2人の顔や手は痣と血だらけで
殴り合いの喧嘩だったのだろう。
「だったら、俺がお前の生きる理由になってやるよ!!
辛くてしんどい事以上に俺がお前楽しませるから、一緒に生きていこうぜ。
困ってる時頼ってくれよ、、、
俺らダチだろ、、?
…お願いだから、お願いだからもう
こんな事やめてくれ、、。」
この後2人は泣きながら抱きしめあっていた。
シンのおかげでタカの暴走が止まる事を安心したと同時に、2人には俺が入る隙間もないくらい堅い絆がある事を突きつけられた。
それからのタカは
ちょくちょくだけど学校にもくるようになったし、
遊びも落ち着いて薬も止めた。