この恋に名前をつけるなら、
___
実を言うと私はこれから始まる高校生活に
1ミリも興味なんかない
シンちゃんがいるから
この高校を選んだだけで
やりたいことも、したいこともない
そうなればやる気など
全くわいてこないもので
授業中ただひたすらぼーっと過ごしていたら
やっぱり余計なことを思い出す
浅野さんのこと。
たとえ始まりから
不倫とわかっていたけど
私なりに止まれない理由もあった
家庭で邪険に扱われる彼と
好きな人に愛されない私
満たされない者どうし
沼にハマるには時間の問題だった
彼から与えられるのは
一時的な愛だと分かってても
寂しさが埋められたなら
どうでもよかった
彼もまたこんな幼い相手でも
求められることが癒しだったのだろう
そんな彼がいなくなり
心にポッカリ空いた穴
なんだか虚しくなって
こんな馬鹿なこともう疲れた
と、見つめた窓には
反射して映るカップルが
楽しそうに話していて
余計に寂しさを煽ってきた。
_____
全ての授業が終わり
通学路の桜並木を
シンちゃんと一緒に帰っていたら
「そーいえばさ友達できた?」
とニコニコしなから聞いてくる彼
悔しいから満面の笑みで堂々と言い返す。
「できてませーん。
嫌われてるのー。」
「知ってるー。」
「嫌味かなぁ?」
「いや、生憎その方が都合いいんだよ
今日どうせ暇だろ?
後でちょっと顔貸せよ。」
滅多に誘ってくれない彼からのお誘いに
2つ返事をして付いて行った。
この事が私の人生を
変えることになんて知らずに
実を言うと私はこれから始まる高校生活に
1ミリも興味なんかない
シンちゃんがいるから
この高校を選んだだけで
やりたいことも、したいこともない
そうなればやる気など
全くわいてこないもので
授業中ただひたすらぼーっと過ごしていたら
やっぱり余計なことを思い出す
浅野さんのこと。
たとえ始まりから
不倫とわかっていたけど
私なりに止まれない理由もあった
家庭で邪険に扱われる彼と
好きな人に愛されない私
満たされない者どうし
沼にハマるには時間の問題だった
彼から与えられるのは
一時的な愛だと分かってても
寂しさが埋められたなら
どうでもよかった
彼もまたこんな幼い相手でも
求められることが癒しだったのだろう
そんな彼がいなくなり
心にポッカリ空いた穴
なんだか虚しくなって
こんな馬鹿なこともう疲れた
と、見つめた窓には
反射して映るカップルが
楽しそうに話していて
余計に寂しさを煽ってきた。
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全ての授業が終わり
通学路の桜並木を
シンちゃんと一緒に帰っていたら
「そーいえばさ友達できた?」
とニコニコしなから聞いてくる彼
悔しいから満面の笑みで堂々と言い返す。
「できてませーん。
嫌われてるのー。」
「知ってるー。」
「嫌味かなぁ?」
「いや、生憎その方が都合いいんだよ
今日どうせ暇だろ?
後でちょっと顔貸せよ。」
滅多に誘ってくれない彼からのお誘いに
2つ返事をして付いて行った。
この事が私の人生を
変えることになんて知らずに