この恋に名前をつけるなら、
高橋マリア


___________マリアside



「ねぇ、今日から春休みなの。
学校始まるまでタカの家でいてイイ?」





「そんなにヤりたいのか?」
 



ニヤニヤしながら聞いてくるタカに呆れながらも
一緒に風呂に入ってる時にこんな質問した私も私かと反省した。
否定するのも面倒くさいからそう言う事にしておいた。




「ねぇ、タカ。覚えてる?
私たち出会ってもうすぐ1年だよ。」



「あぁ、覚えてるよ。
いつ思い出してもイイ女だった。」




「過去形とかやめてよ。笑

確かにそんなこと言ってたね〜。
お互い一目惚れだったもんね。」



「お前はシンに執着してたくせに。」



「そうだったかもしれないけど、
今じゃすっかりタカにほだされてるよ。」



「そうなの?、じゃあ結婚して?笑」



「やだよ、そんなこと適当に言わないでー」




タカは笑いながら私の唇に吸いてきた

まるで初めてタカと抱き合った日のように
お互いの愛を確かめ合うように求め合う。




私は今でも時々不安になる。


タカと暮らすこの日常が
全て夢の中に思えたりする。


それまで卑屈に生きてきた私に
タカは眩しすぎる存在で

どんなにあがいても
まだ手が届かない気がするよ。





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