冷徹社長の初恋
「ところで、今日はもう区切りはついた?よかったら、ご飯でも食べに行こうか」

私が疲れていそうなのを感じたり、行事や何かちょっとしたことをやり終えたタイミングで、こうして食事に誘ってくれる。二人で行く時もあれば、他の先生を誘うこともある。いろいろな話も聞けて、ストレス発散もできて、私はこの時間が好きだ。

「はい。あと15分ぐらいください。ささっと片付けてしまうので」

「了解。他に誰か……ああ、今日はほとんど帰ってしまったかな?じゃあ、2人でいつもの駅近くの居酒屋でいい?」

「はい!」

駅の近くといっても、一応二駅ほど行った所だ。校区内だと、保護者に会いやすいから。

川原先生を待たせてはいけないと、急いで片付けをしていく。

「お待たせしました。出られます」

「よし、じゃあ行こうか」

二人で連れ立って、お店に向かった。




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