冷徹社長の初恋
ついでに、副校長の席の斜め後ろにある、開け放たれたままの校長室のドアから顔を覗かせ、校長にも一言伝えた。

「おお、町田先生。聞きましたよ。来年度以降、より充実した見学になるように、話をしてきてください」

「はい。それで、当日なんですけど、春日さんが参観後、ランチをとりながらここで待たせて欲しいとおっしゃってたんですけど……」

「ああ、いいですよ。昼食は、校長室でとってもらいましょう。私がお相手をさせていただきます。仕出の注文だけ、追加をしておいてくださいね」

「わかりました。それでは当日、よろしくお願いします」

春日さんに、参観の日程と、ランチやその後のことも許可が出たことを伝えるメールをした。
すると、春日さんから折り返し電話がかかってきた。
急いで職員室を出て、電話に応答した。


< 58 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop