三日間の幸福
3日目
月曜日。
三連休3日目。

平良の温かさで目が覚めた。
ギュッとくっつくようにして、平良が寝ている。

スマホを見ると、電気もガスも今日か明日くらいには復旧しそうだ。

嘘のようなスピードで町が元に戻っていく。
何もなかったかのように。

そしてたぶん、また日常が始まる。

三連休に起きた3日間の非日常生活が終わろうとしていた。

私が先に起きてお湯を沸かしていると、平良も少しして起きた。

「早いじゃん。」
「早めに空港行かないといけないからな。」

平良があくびをしながら答える。

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