三日間の幸福
もうここまで着いてしまった。
あとは手荷物検査していくだけだ。
私は平良と空港の出発ロビーにいた。
他の搭乗客は次々と並び、奥へと進んでいく。
私はただ、その様子を眺める。
隣の平良は今どんな顔をしてるのかな。
平良が短くため息をした。
私は静かに平良の横顔を見上げる。
まっすぐと前を見てるだけの横顔。
私が小さな頃からずっと見てきた、見慣れた顔だ。
平良がゆっくりと私を見て口を開く。
「大阪来いよ。」
まっすぐな目。
私たちの間だけが急に静まり返る。
不思議。
周りは明日から始まる日常に向けて忙しそうに動いてるというのに。
保安検査に吸い込まれていく人々。
アナウンスが鳴る。
そんなに時間に余裕なんてない。
避難所に平良が来てくれた時のことを思い出す。
あの時、平良のすべてに救われた。
カッチカチに凝り固まってた私の心が、一気に暖かく柔らかくなった。
あとは手荷物検査していくだけだ。
私は平良と空港の出発ロビーにいた。
他の搭乗客は次々と並び、奥へと進んでいく。
私はただ、その様子を眺める。
隣の平良は今どんな顔をしてるのかな。
平良が短くため息をした。
私は静かに平良の横顔を見上げる。
まっすぐと前を見てるだけの横顔。
私が小さな頃からずっと見てきた、見慣れた顔だ。
平良がゆっくりと私を見て口を開く。
「大阪来いよ。」
まっすぐな目。
私たちの間だけが急に静まり返る。
不思議。
周りは明日から始まる日常に向けて忙しそうに動いてるというのに。
保安検査に吸い込まれていく人々。
アナウンスが鳴る。
そんなに時間に余裕なんてない。
避難所に平良が来てくれた時のことを思い出す。
あの時、平良のすべてに救われた。
カッチカチに凝り固まってた私の心が、一気に暖かく柔らかくなった。