三日間の幸福
こんなに勝手な女を、なんで平良は見捨てずにいてくれたんだろう。
本当に本当にごめん。

目の淵で耐えてた涙がこぼれ落ちる。

本当に私は馬鹿で勝手な女だ。

本当にごめん。

もうとっくの昔にいなくなったはずのお腹に手をやっていた。
あの日からずっと私は子宮が痛い。

平良の大きな手が私の頭を包む。

そして力強く私を引き寄せた。

平良は何も言わずに私を強く抱きしめてくれた。
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