金魚占い ○°・。君だけ専用・。○.
私の罪。
「 大丈夫…。分かってるよ。」
………えっ………
「大丈夫。許してるよ…子供って、皆そうなんじゃない? 母さんが幸せなら、僕も幸せなんだ。」
「 ………瑠璃。」
「幸せでいて欲しい。笑顔を見せて欲しい…。
そういうもんなのかな……。」
「瑠璃、私…本当は瑠璃と一緒にいちゃいけない人間なのかもしれない。」
「僕のために、笑って欲しい…。僕が、母さんを笑わせる…そう思ってたよ。」
「……優しいんだね、瑠璃は…。痛かったはずだよ…辛かったはずだよ…。」
「菜乃、金魚占いをしよう。はい…選んで……。」
瑠璃はそう言って両手の拳を突き出して笑った。
薄暗い店内に…陽だまりのような笑顔。
「ごめん…瑠璃。私みたいな人間を許して…。」
「何、言ってんだよ。菜乃が僕を救ってくれた。僕は…菜乃に救われたんだ。」
「 ……そんな…それは違うよ…。」
瑠璃からの思ってもいない言葉に一層…胸が苦しくなる。
「さっ、ほら…選んでっ…。」
私は、やっぱり…左の拳を指差した。
瑠璃の手のひらから、グリーンの包み紙の金魚が現れる。
瑠璃の瞳と同じ色。
中身はピンクの飴玉。
「 大丈夫…。分かってるよ。」
………えっ………
「大丈夫。許してるよ…子供って、皆そうなんじゃない? 母さんが幸せなら、僕も幸せなんだ。」
「 ………瑠璃。」
「幸せでいて欲しい。笑顔を見せて欲しい…。
そういうもんなのかな……。」
「瑠璃、私…本当は瑠璃と一緒にいちゃいけない人間なのかもしれない。」
「僕のために、笑って欲しい…。僕が、母さんを笑わせる…そう思ってたよ。」
「……優しいんだね、瑠璃は…。痛かったはずだよ…辛かったはずだよ…。」
「菜乃、金魚占いをしよう。はい…選んで……。」
瑠璃はそう言って両手の拳を突き出して笑った。
薄暗い店内に…陽だまりのような笑顔。
「ごめん…瑠璃。私みたいな人間を許して…。」
「何、言ってんだよ。菜乃が僕を救ってくれた。僕は…菜乃に救われたんだ。」
「 ……そんな…それは違うよ…。」
瑠璃からの思ってもいない言葉に一層…胸が苦しくなる。
「さっ、ほら…選んでっ…。」
私は、やっぱり…左の拳を指差した。
瑠璃の手のひらから、グリーンの包み紙の金魚が現れる。
瑠璃の瞳と同じ色。
中身はピンクの飴玉。