金魚占い ○°・。君だけ専用・。○.
「 広斗、どうして…ここに。」
「どうもこうも…あるかよっ!!
お前こそ、なんでこんな所に居んだよ。
怖ぇーだろっ!普通っー!」
広斗はそう言って荒い息のまま…蜘蛛の巣を払うような仕草をする。
あ……そっか…広斗には、もしかして…
ここは…。
「毎回…毎回、なんで…廃墟の商店街になんか入って行くのか不思議だったし、気になってた。
ずっと…お前が気になってた。」
「 広斗……。」
足場を確認して、一歩一歩こちらへ進もうとする広斗に駆け寄ろうとしてハッと足を止める。
「菜乃……。恋するって苦しいんだね。今、すごく苦しいよ。
僕は恋ってすごく楽しくて幸せなものだと思ってた。
それなのに、おかしいな。
こんなに…苦しい。」
瑠璃の声が、細くかすれて…やっと耳に届いた。
「 こういうの、嫉妬っていうのかな。」
「 瑠璃……。」
振り返って瑠璃を見つめると…白黒のノイズが彼を包む。
「 広斗。 広斗には瑠璃の姿が見えないの?」
広斗は顔を上げて、店の奥をじっと睨んだ。
「どうもこうも…あるかよっ!!
お前こそ、なんでこんな所に居んだよ。
怖ぇーだろっ!普通っー!」
広斗はそう言って荒い息のまま…蜘蛛の巣を払うような仕草をする。
あ……そっか…広斗には、もしかして…
ここは…。
「毎回…毎回、なんで…廃墟の商店街になんか入って行くのか不思議だったし、気になってた。
ずっと…お前が気になってた。」
「 広斗……。」
足場を確認して、一歩一歩こちらへ進もうとする広斗に駆け寄ろうとしてハッと足を止める。
「菜乃……。恋するって苦しいんだね。今、すごく苦しいよ。
僕は恋ってすごく楽しくて幸せなものだと思ってた。
それなのに、おかしいな。
こんなに…苦しい。」
瑠璃の声が、細くかすれて…やっと耳に届いた。
「 こういうの、嫉妬っていうのかな。」
「 瑠璃……。」
振り返って瑠璃を見つめると…白黒のノイズが彼を包む。
「 広斗。 広斗には瑠璃の姿が見えないの?」
広斗は顔を上げて、店の奥をじっと睨んだ。