金魚占い ○°・。君だけ専用・。○.
広斗の指先が私の指先に触れる。
「時間だ。
さよなら…菜乃。」
瑠璃は静かに微笑むと私に背を向けた。
「瑠璃っ!待って。
瑠璃っーーーー!!」
強い光と共に、激しい突風が小さな店に渦を巻く…私を捕まえて、引きづり込もうとでもいうように…。
まるで海鳴り。
地の底から這ってくる津波のような気流が私を飲み込もうとする。
その時……。
広斗の手が、がっしりと私を掴んで、ぐっと力強く引っ張り上げた。
“ 大好きな君が、幸せでありますように。”
瑠璃は少し振り返って、うなづいた。
瑠璃…瑠璃…こんなのイヤだよ
こんなお別れ…イヤだって。
筋肉質な腕。
血管の浮き出たその手の力に、私は両手を伸ばした。
「掴まれ!!しっかり掴まれ」
広斗……
生命力に溢れたこの腕に、私はやっぱり惹かれてしまう。
生きる。
生きることに惹かれてしまうのは…
私は…まだ生きているから。
生きてる。
“ お前の罪なんか俺がなんとかしてやるっ!”
私……幸せを探していい…?
私……奇跡を信じていい…?
「時間だ。
さよなら…菜乃。」
瑠璃は静かに微笑むと私に背を向けた。
「瑠璃っ!待って。
瑠璃っーーーー!!」
強い光と共に、激しい突風が小さな店に渦を巻く…私を捕まえて、引きづり込もうとでもいうように…。
まるで海鳴り。
地の底から這ってくる津波のような気流が私を飲み込もうとする。
その時……。
広斗の手が、がっしりと私を掴んで、ぐっと力強く引っ張り上げた。
“ 大好きな君が、幸せでありますように。”
瑠璃は少し振り返って、うなづいた。
瑠璃…瑠璃…こんなのイヤだよ
こんなお別れ…イヤだって。
筋肉質な腕。
血管の浮き出たその手の力に、私は両手を伸ばした。
「掴まれ!!しっかり掴まれ」
広斗……
生命力に溢れたこの腕に、私はやっぱり惹かれてしまう。
生きる。
生きることに惹かれてしまうのは…
私は…まだ生きているから。
生きてる。
“ お前の罪なんか俺がなんとかしてやるっ!”
私……幸せを探していい…?
私……奇跡を信じていい…?