金魚占い ○°・。君だけ専用・。○.
こんなに重い告白をされているというのに…やっぱり、広斗の“美結”と呼ぶ声にキュンとする…。

私って…とても不謹慎……。

「 空が……墜落する感じ…逆になって落ちてくるって…(苦笑)ものすごい衝撃と一緒に気がついたら病院でクダに繋がれてた。」

私は、黙って広斗の横顔を見つめる。

どんな言葉を返していいのか分からず…じっと彼を見つめた。

「俺も美結も、しばらく意識が無くて…二人とも生きてることが奇跡だって言われた。
けど……俺の身体の傷はどこもたいしたことがなかったんだけど、美結の顔に傷が残って……。」

「 ……辛かった……ね。 広斗………」

「 ……………。」

「 それは……辛かった……ね…」

「彼女、モデルになるのが夢だったんだ。」

「 ……………。」


  私の耳に…圭也の両親の声が蘇る。

   …圭也の未来に傷がつく…


「だから、少しだけ命の重さっつーか…人ひとりの人生を変えてしまう怖さとか…分かるっていうか……。」

「 広斗……。」

「だから、菜乃が元気になってホッとした。それに、菜乃が…亡くした命の重さに悩むのも、ほんの少しかもしれないけど…分かるっていうか…。」

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