青いスカートに着替えたら



『大事な話があるんだ』

彼からのメッセージ。
もしかしたら……なんて、少しドキドキしていた。

いつも以上に気合いを入れて、ヘアアレンジもメイクも頑張った。

どんな反応するかな? 可愛いって言ってくれるかな?

「お待たせ…」

え!? 誰!?

彼は知らない女の人と一緒にいた。

「俺、彼女と本気で付き合うことにしたから。別れてください」
「…は?」

私とは……?

「浮気ってこと?」
「…うーん、彼女とは元々友達だったし、浮気ではないと思う。いろいろ相談に乗ってもらってただけだよ」

『相談に乗ってもらってただけ』なのに、付き合うことになったんだ。

「でも、その時から好意はあったってことだよね?」
「…まあ、そうかも」

そこは嘘でも否定して欲しかった。
絶対キスとかそれ以上のことしてるじゃん…!

隣にいる女の人はとても綺麗で、悔しいけど彼とお似合いだ。

「ってことだから、今までありがとう」

思ってもいない感謝なんていらない。

「もう、勝手にして」
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