閉鎖病棟

自分が生きている意味が分からなくなり　
将来の事も考えられないし　考えたくも無くなり
学校の教師にも相談しても良い答えが返ってくるわけでもなく　親に相談できるわけでもなく


朝の8:15

学校の階段　三階の手すりにロープをくくり付け
二階の踊り場から首に輪っかになったロープを通し　ジャンプする様に一階へ飛んだ


なぜ、3階から一気に飛ばなかったのは死ぬ事に対して恐怖はなかった。　しかし、失敗した時の骨折や後遺症　どう説明するか　それが怖かったのだ

勢いよく飛んだ。
足が床につかない
ロープが首に締まる。
息が出来ない。
苦しい　苦しい　
これで私は自由だ。

しかし、三階の手すりにくくりつけた結び目が徐々に解けていくのがわかった。

落ちる。
そう確信した。　
でも、いきができない。　
ずるずるとゆっくりと下に降りていく。
足が地面についた。失敗した。
首からロープを取り　急いで三階に行き結び目を解き　カバンにロープをしまい　教室へ向かった

すでに同級生が一人登校していた
その人に首を吊った事を言おうと思ったがやめた
首が痛かった。　私は保健室に向かった。

保健の先生にはいろんな事を話した。
学校の中で一番話しやすい人だ。

「俺　今首吊ったんだけどダメだった。」
黙ってれば良かったのに吊った事を言った。

先生は慌てて　俺を椅子に座らせ
保健室を出た。
多分担任に伝えに行ったんだと思う。　
この時の記憶は曖昧だが　先生にはロープの場所
遺書　の場所を伝えた。

数分が数時間　保険の先生と話したと思う。
どうして吊ったのか　なぜ学校なのか
どうして今日なのかを

両親が学校に来た。

保険の先生が首の様子を病院に見てもってと言って　病院を親に紹介した。
そして、私は両親と共に病院に向かった。

私は、家族と一緒にいたくなかった。
だから、親に伝えた。　　

「入院出来るなら入院したい。」

父は何も言わなかった。

母も何も言わなかった。


病院に着いた。　
医者と両親と私　　経緯を話した。

医者が「あなたはどうしたいですか？」
「一人になりたい。出来るのなら入院したい」
これだけしか覚えてない。

待合室に戻り　母親が　「本当に良いの？」
父親も「本当にそれで良いのか？」

私は心の中で二つの選択肢があった。
医者が「家族と一緒に過ごして話を聞きなさいと言って　家族と過ごす」
もう一つは、　「入院」

ナースが近づいてきて　名前を確認し、
「今日から入院になります。」入院の説明が始まった。
後ろから父親の「お前が一人になりたいって、言ったから」

その言葉で私は後悔と嬉しさがあった。

こうして私の閉鎖病棟生活が始まった。