神様なんて、いるはずない!!
そんな矢先、失恋した。ずっと憧れていた先輩にクラスメートが告白して付き合うようになった。

先輩は、「真面目な子がタイプ」と前に言っているのを聞いたのに、彼女にしたのは茶髪に髪を染めてスカートを折り曲げるような不真面目な子だった。

何を頑張っても、うまくいかない。何もかも、思い通りにならない。一度傷つくともっといろんなことで傷ついてしまう。

ある日、家に帰ると珍しくお父さんたちがいた。リビングで何か話していて、私は何となく入るのが怖くてドアの外にいた。

「亜子はダメだなぁ」

「本当ね。何をやらせても才能がないわ」

「あいつ、生まれてこなかった方がよかったんじゃね?」

リビングに響く汚い笑い声。私の体は震え、目の前が真っ暗になっていく。そのまま部屋へと走り、そこから引きこもりが始まった。



目を開けると、もう十時になっていた。ベッドの上で横になっているうちに眠ってしまっていたみたいだ。

私は起き上がり、ドアの前に立つ。ドアの前に誰かいるんじゃないかと怖かった。恐る恐るドアを開けると、静まり返った廊下。私はホッとして一階へと向かう。
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