神様なんて、いるはずない!!
もっともっと自分を愛せるよ
鏡を見てごらんよ もうわかるでしょ?
みんなを照らす光さ
胸が温かくて、嬉しいのに涙が止まらない。私は泣きながらドアノブを回す。人がいる前へやっと進めた。
「二人とも、ありがとう!!」
泣きながら二人に言うと、「やっと出てきた〜」と二人とも笑ってくれて……。
「裸踊りしよう!!」
柚月葉ちゃんがそう言い、「何でよ!」と紫音ちゃんが突っ込む。私は久しぶりに笑った。
「面白い動画見つけたんだ!一緒に見よう?」
私の部屋で、二人と飲めや歌えやどんちゃん騒ぎ。三人しかいないパーティーは、とっても楽しい。
久しぶりに口にしたものをおいしいと思えた。楽しいと思えた。私は、今まで傷ついたことを忘れるかのように笑い続ける。
「花を咲かそう。天まで届くくらいの笑顔の花!!」
柚月葉ちゃんの言葉に、私は大きく頷いた。
テレビには、二人が持ってきてくれたコメディー映画が映っている。私たちはクッキーやポップコーンを食べながら、「この人、面白い!」と言いながら画面を見る。
主人公のいたずらにいじめっ子が引っかかる。私たちの笑い声が、部屋に響いた。