卒業まで100日、…君を好きになった。
*
年越しの風物詩でもある歌番組を観ながら、夜食に年越しそばを食べていた。
天ぷらはやっぱりエビが好き。
イカもいいけど、ぷりっぷりのエビには敵わない。
「拓は今日、顔を見せない気か?」
隣りでお父さんがちょっと恐い声で言った。
明日はお店が休みだから、お父さんも珍しくのんびり起きて晩酌中。
お酒に強い方じゃないので、厳つい顔が赤く染まっている。
拓はと言うと、今日はまる一日部屋から出てきていない。
晩ごはんの時も自分の部屋にこもったままだった。
「追いこみの時期ですから。拓も必死なんですよ」
「だからってなあ。年越しくらいちゃんとやれ」
「でも塾が休みだと、不安になるみたいで……」
お母さんのフォローに、お父さんはますます顔をしかめた。
年越しの風物詩でもある歌番組を観ながら、夜食に年越しそばを食べていた。
天ぷらはやっぱりエビが好き。
イカもいいけど、ぷりっぷりのエビには敵わない。
「拓は今日、顔を見せない気か?」
隣りでお父さんがちょっと恐い声で言った。
明日はお店が休みだから、お父さんも珍しくのんびり起きて晩酌中。
お酒に強い方じゃないので、厳つい顔が赤く染まっている。
拓はと言うと、今日はまる一日部屋から出てきていない。
晩ごはんの時も自分の部屋にこもったままだった。
「追いこみの時期ですから。拓も必死なんですよ」
「だからってなあ。年越しくらいちゃんとやれ」
「でも塾が休みだと、不安になるみたいで……」
お母さんのフォローに、お父さんはますます顔をしかめた。