卒業まで100日、…君を好きになった。

特別進学クラスは、国立の中でも超難関の学部を志望している生徒で構成されている。

そのため人数が他のクラスより少ない。


平くんは2年まで、この特別進学クラスに入るって周りはみんな思ってた。

それが進級したら同じクラスにいるものだから、わたしもクラスメイトたちも本当にびっくりしたっけ。


ちなみに専門学校進学希望は学年でわたしだけなので、専学クラスなんてものがないから私立のクラスに入れられた。


進学校なのはわかっていたけど、専学志望が自分ひとりだと聞いた時は耳をうたがった。

嘘でしょって本気で驚いた。


でも周りにとってはわたしの進路こそ『嘘でしょ』だったんだよね。



「進路も決まって、高校最後のテストも終わって、学校行く必要もなくなった」

「うん。冬休みまでだね、学校行くの。あとはずっと自由登校だし、特別講習も受けなくていいしね」
< 26 / 356 >

この作品をシェア

pagetop