卒業まで100日、…君を好きになった。



久しぶりの通学路。

わたしは同じ制服の波のなかをただようように、ふらふらと歩いていた。


今日は2月に1日だけ予定されていた一時登校日。

楽しみにしていたけど、薄暗い早朝からお父さんの仕事を手伝ってきたし、昨日の疲れもあって身体がひどくだるかった。


春の陽気だって天気予報では言ってたのに、なんだか寒気がするし。

人一倍寝意地のはったわたしだから、睡眠不足で頭もぼーっとしている。


学校はもうすぐだ。

着いたら机につっぷして少し寝よう。

そうしないと帰りまでもちそうにない。


自分を応援しながらふと前を見ると。

同じ制服の波の中に、平くんを見つけた。


そしてその横には、可憐な笑顔の木内さんがいる。
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