卒業まで100日、…君を好きになった。
「だから……こうやって、放課後一緒に遊んだりとか」
フードと長めの前髪で平くんの顔が見えない。
おまけにうつむいてるし、ぼそぼそ言うから声もはっきり聞こえない。
だからわたしは、自然と前のめりになってしまう。
「カラオケとか、ゲーセン行ったり……」
もぐもぐもぐもぐ。
わたしはパスタを噛むのを再開した。
早く噛まなきゃ。
噛んで飲みこまなきゃ。
「あと、昼休み一緒に弁当食ったり」
もぐもぐもぐもぐ。
もう少し。あとちょっと。
「冬休みとか自由登校の間も、どっか遊び行ったりとか」
ごっくん。
うっ。喉につまった。
はやく、はやく。