年上少女のことが好きな年下少年の恋物語

3.運のいい主人公の2人

うちの学校はオリエンテーションが入学してから2週間後にある。




そのオリエンテーションが来週に迫り、実行委員をクラスで男女2人選ぶことになった───────






「お前らどーせ立候補とかないだろー?んだから、きゅうちゃん(先生のあだ名)頑張ってくじ作ってきた☆」




大人の、それも30代の独身のおっさんが→(ノ≧ڡ≦)みたいな顔をする。




それを見てなんか可哀想な気持ちになるのはなんでだろう・・・・・・。

クラスみんな、心が一つになった瞬間であった。





──────────



私って、漫画かなんかの主人公なのかな?(小説の主人公です)




「ゆずの、運いいね」


「俺も尊敬・・・っ・・・するよ・・・!!・・・ブハッ」



その千代ちゃんの憎めない言い方と声音。


それに比べてこんなにも人をウザいと思わせられる力を持った桜賀。






そう、私は36分の2の確率を当ててしまったのである。




「んで、オリテ(オリエンテーション)の神に選ばれし2人は隣の席同士か。すげぇな。きゅうちゃん感激」





そう、私と同じ36分の2の確率を当ててしまったのは隣の席の《 一百野傑<イオノスグル> 》くんだ。




マジか・・・・・・まだ喋ったことないヨ!!!




「今日の放課後からしおりのとじ込みな〜オリテの説明は後で書類にして渡すから〜」





ああ。どうしよう。何話したらいいんだろう。








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