年上少女のことが好きな年下少年の恋物語


「遠足ってガキっぽいよな」



「いやまだ俺らガキだろ」




その頃、鈴のクラスでは来週にある遠足の話し合いをしていた。




「今の時代、遠足が山とかマジやだぁーもう登山じゃーん」



「○○中はとーきょー行くんだってよ!?」



「えー!?ずるい!!」




クラス中、非難の嵐であった。



「遠足実行委員決めるから、みんなー!くじ引きに来てちょうだい!」



30代の独身であろう女教師が39人に聞こえるよう、声を張った。




「遠足実行委員、お前なるんじゃね?」



鈴がそう、正作に言う。それに正作は不気味な笑みを浮かべ、



「俺はお前だと思うけど」






──────────




俺って、漫画かなんかの主人公なの?(2回目)



「鈴くんと瑠子さんね。放課後から説明としおりのとじ込みあるからねー」


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