年上少女のことが好きな年下少年の恋物語
「あったーー!!!!ゆずのっちありがとお!!」


桜賀くんの好みのものを見つけられ、何気に早く買い物が済んでしまった。



「じゃぁ、すーくんのいるとこに戻ろっか」



「そーだね☆」




歩いている最中、桜賀くんにこんな話を切り出してみた。



「ねぇ、桜賀くんは千代ちゃんのことどう思うの??」



「・・・・・・!!??」



「幼馴染だから、好きとかないのかなーって」



「・・・・・・俺は親友って感じかな。恋愛対象としては見たことないかも。まぁ俺の妹と遊んでる時は可愛いなーとは思うけど(笑)」



桜賀くん、妹がいるんだ・・・・・・仲良さそうだなぁ・・・・・・




「そうなんだ。桜賀くんチャラそうだから、めっちゃ恋愛対象として見てると思ってた」



「いや、真顔でそんなこと言わないでよ??俺、案外無垢な少年だよ??」




桜賀くんはノリもいいし、彼女がいないの不思議なくらいか。顔もかっこいいし。



千代ちゃんもきっと桜賀くんと同じ気持ちだろう。



親友として好き。きっとそうだ。






歩いていくと、そこにはベンチに座るすーくんと傑くんがいた。


それを見るに桜賀は駆け足で、



「あ!!ごめんな〜!!目当てのもの買えたぞ〜!!」



「「あ゛あ゛??」」



「ヒィッ・・・・・・!!」


鋭い目つきで鈴と傑に睨まれた桜賀は思わず怯んでしまう。



2人はおもむろに立ち上がり、ゆずの元へ歩いていく。



そして同時に、同じ袋をゆずに向けた。



「わたし・・・・・に??」


無言でコクリと頷く2人。



その2人から貰った袋の中を見てみると、さっきのお店で見た、赤色のリボンのゴムがその2つの袋には入っていた。




「・・・・・・ありがとう。嬉しい」



その優しい笑顔を2人に向ける。



2人とも少し顔を赤らめ、恥ずかしそうに視線をそらした。










このリボン、折角だから明日から使おう♪




今日は楽しかった。今日はゲームせずに寝よう。




・・・・・・ちょっとやろ。








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