年上少女のことが好きな年下少年の恋物語

3.火曜日

「ふわぁあ・・・・・・眠い・・・・・・」


大きな欠伸をする鈴を正作が横目で見る。



「お前、いつも起きるの遅いもんな」



今の時刻は6時30分。早起きの正作にはなんてことない。



「はーい!!みんな揃ったわねー!!バスになりますよ〜!!」


「「はーい」」




次々とバスに乗り込む中、鈴も乗り込もうとする。



が、自分を呼ぶ声が聞こえた。



「・・・すーくん!!・・・・・・すーくん・・・!!」



「・・・・・・ゆず??」



それは紛れもなくゆずだった。



バスを乗りかけていた片足を階段から地面へ。


ゆずの元へ走った。



「・・・・・・ゆずさん・・・・・・か・・・」


「これで鈴の目も覚めるかな」



寂しそうにバスの中から見つめる瑠子と、さっきまで鈴の後ろでバスに乗ろうとしていた正作。



それにほとんどの生徒がそれを見ていた。



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