年上少女のことが好きな年下少年の恋物語
佐々木瑠子と仲良くなりたいって、そう思った。
瑠子は、隅で本を読んでいて、静かで、
私の周りに来る子達はみんなうるさくて、猫かぶり。
そんな周りも気にせず、自分でいられるような瑠子に憧れてしまったのかもしれない。
私は貧乏で、ワケありだって、周りに思われたくなかったから、明るく必死に振舞った。
そしたらいつの間にか女子のリーダーみたいになっちゃって。
本当の友達なんか誰一人いなかった。
瑠子が何を読んでるのか知りたくなった。
だから、思い切って話しかけてみた。
「ねぇ、佐々木さん。その本面白いの??」
瑠子は驚いたような顔で、けど、すぐ目を逸らした。
「・・・う、うん。面白いかな」
よし。つかみはバッチリ!!思い切って言っちゃおう。
「へぇー。私も読みたい!!貸してよ!」
瑠子は少し戸惑っていたような気がした。
いや、踏み込みすぎた・・・!?
「・・・わかった」
瑠子はその本を手渡してくれた。
や、やった。やったぁ!!!!
これで友達になれる・・・!!
が、そんなことできるはずなかった。
「な、なんでこんな・・・・・・」
家に置いておいたその本は、本当にぐちゃぐちゃだった。
元の綺麗さなんて、全然なかった。
「みんな来なさい!!」
そう、4人の兄妹たちに怒鳴った。
すると、4人が静かに寝床から顔を出した。
「ご、ごめんなさい・・・っ・・・姉ちゃんっ・・・」
桜が泣きながら近寄ってきた。
すると、他の3人も桜の後に続いてきた。
「心もね、醤油こぼしちゃったの・・・っ・・・ご、ごめんなさ・・・い・・・っ」
「僕も、拭こうと思ったら・・・ねっ・・・ビリって・・・破れちゃって・・・」
「ごめんなさい・・・ぃ・・・っ」
4人とも泣きながら謝る。
その4人を優しく腕の中で包んであげる。
今月は給食費さへ払うのもギリギリだ。
この本を弁償するのさへ・・・・・・
瑠子は、隅で本を読んでいて、静かで、
私の周りに来る子達はみんなうるさくて、猫かぶり。
そんな周りも気にせず、自分でいられるような瑠子に憧れてしまったのかもしれない。
私は貧乏で、ワケありだって、周りに思われたくなかったから、明るく必死に振舞った。
そしたらいつの間にか女子のリーダーみたいになっちゃって。
本当の友達なんか誰一人いなかった。
瑠子が何を読んでるのか知りたくなった。
だから、思い切って話しかけてみた。
「ねぇ、佐々木さん。その本面白いの??」
瑠子は驚いたような顔で、けど、すぐ目を逸らした。
「・・・う、うん。面白いかな」
よし。つかみはバッチリ!!思い切って言っちゃおう。
「へぇー。私も読みたい!!貸してよ!」
瑠子は少し戸惑っていたような気がした。
いや、踏み込みすぎた・・・!?
「・・・わかった」
瑠子はその本を手渡してくれた。
や、やった。やったぁ!!!!
これで友達になれる・・・!!
が、そんなことできるはずなかった。
「な、なんでこんな・・・・・・」
家に置いておいたその本は、本当にぐちゃぐちゃだった。
元の綺麗さなんて、全然なかった。
「みんな来なさい!!」
そう、4人の兄妹たちに怒鳴った。
すると、4人が静かに寝床から顔を出した。
「ご、ごめんなさい・・・っ・・・姉ちゃんっ・・・」
桜が泣きながら近寄ってきた。
すると、他の3人も桜の後に続いてきた。
「心もね、醤油こぼしちゃったの・・・っ・・・ご、ごめんなさ・・・い・・・っ」
「僕も、拭こうと思ったら・・・ねっ・・・ビリって・・・破れちゃって・・・」
「ごめんなさい・・・ぃ・・・っ」
4人とも泣きながら謝る。
その4人を優しく腕の中で包んであげる。
今月は給食費さへ払うのもギリギリだ。
この本を弁償するのさへ・・・・・・