年上少女のことが好きな年下少年の恋物語
「じゃ、あたしたちこっちだから」
「うん。また明日!!」
千代が笑顔で手を振る。それにゆずも笑顔になって手を振る。
「あっ!ゆずっち!アドレス交換しよ!」
桜賀がスマホを取り出す。
それにゆずもバックからスマホを出す。高校からスマホを使い始めたから、メアドの欄には千代や鈴を含め5人しかいない。
「だめ」
鈴がほっぺを膨らませ、ゆずのスマホを持つ手を掴む。
「・・・・・・??」
「ゆずに連絡したかったら俺にメールして。そしたら俺がゆずにメールするから」
鈴が桜賀のスマホを取り、自分のアドレスを打ち込む。
「え、!?何その面倒な方法!?」
千代はお腹を抑えてこっそりと爆笑している。
「あたし、鈴のこと気に入ったわ(笑)面白すぎる」
「俺も。桜賀よりも気に入った」
「えええ!?ちょっと!男同士仲良くしよーぜ?!」
「・・・・・・(笑)」
ゆずは静かに微笑む。
この3人、何気にいいトリオかも・・・(笑)
鈴と千代は何か分かり合ったようにぐっとポーズをし合う。
桜賀は鈴の厚いガードを突破してゆずのアドレスを聞き出そうと頑張っている。
この4人はかなりの回数、今後共に帰ることになりました。(仲良くなった)