一級建築士の萌える囁き~ツインソウルはお前だけ~
海音がシャワーを浴び終えると、食卓には温かい食事が出来上がっていた。

萌音の料理はとても美味しく、本心から誉めると゛独り暮らしが長いせいだ゛と萌音は笑った。

いつになく素直でデレモード炸裂の萌音に、隙を見てキスをした。

二人でじゃれ合いながら過ごす時間は至福の時だった。

夕食を終えると、今度は萌音がお風呂に入ると言った。

彼女の裸を想像しただけで欲望がムクムクと沸き上がってくるがそんな邪な心を悟られて警戒されてはいけない。

彼女が入浴している間、海音は萌音の書斎で過ごすことにした。

そこに置かれていたのは、美術や建築の本、製図台に置かれた書きかけの製図、以前作成した建築模型など。

これまで、萌音がどれ程デザインや建築に真摯に取り組んできたかがよくわかる素敵な部屋だった。

こんな部屋で萌音と一緒に、ああでもない、こうでもないと、笑いながらデザイン製作に取り組んでいけたらどんなにいいだろう、と海音は思った。

゛夢の家゛

描きかけの住宅設計図は萌音の想い描く夢の家なのだろうか?

ボンヤリと部屋の中を眺めながら過ごしていると、萌音が髪を濡らしたままモコモコの可愛らしいパジャマを来て書斎に戻ってきた。


< 107 / 187 >

この作品をシェア

pagetop