一級建築士の萌える囁き~ツインソウルはお前だけ~
ライバル
月曜日。
定時前30分には出社した萌音だったが、海音は定時ギリギリに出社してきた。
さすがにあの足では満員電車は厳しいと、マイカーで出勤したものの、コインパーキングが見つからず、右往左往していたようだ。
「悪いが流川さん、今日は建設課の杉田と一緒に森田夫妻のところに行ってもらえるかな?インテリアに変える大黒柱と梁を選ぶ作業だから問題ないだろう。佐和山には、別件で出張が入った」
矢野課長の言葉に
「わかりました」
と、頷く萌音とは反対に
「えっ、俺は聞いてませんけど」
と捏ねる海音。
「これは社長命令だそうだ」
「・・・。」
社長といえば海音の父である佐和山風太郎56歳のことだろう。
゛社長が絡むのならもしかしたら私的なことかもしれない゛
と萌音は思ったが、仕事となればそんなことは萌音には関係ないこと。
楽しみにしていた森田夫妻の仕事。
早速、デザイン帳を取り出してアイデアをまとめ始めた萌音を、海音は不服そうに見ていた。
定時前30分には出社した萌音だったが、海音は定時ギリギリに出社してきた。
さすがにあの足では満員電車は厳しいと、マイカーで出勤したものの、コインパーキングが見つからず、右往左往していたようだ。
「悪いが流川さん、今日は建設課の杉田と一緒に森田夫妻のところに行ってもらえるかな?インテリアに変える大黒柱と梁を選ぶ作業だから問題ないだろう。佐和山には、別件で出張が入った」
矢野課長の言葉に
「わかりました」
と、頷く萌音とは反対に
「えっ、俺は聞いてませんけど」
と捏ねる海音。
「これは社長命令だそうだ」
「・・・。」
社長といえば海音の父である佐和山風太郎56歳のことだろう。
゛社長が絡むのならもしかしたら私的なことかもしれない゛
と萌音は思ったが、仕事となればそんなことは萌音には関係ないこと。
楽しみにしていた森田夫妻の仕事。
早速、デザイン帳を取り出してアイデアをまとめ始めた萌音を、海音は不服そうに見ていた。