一級建築士の萌える囁き~ツインソウルはお前だけ~
それからしばらくして、杉田と萌音は森田夫妻の旧家屋の解体工事現場に向かった。
前回、海音と訪れた時と同様、社用車を使って行った。
狭い車内に男性と二人きり。
そもそも男子学生と肩を並べて張り合ってきた萌音。
海音の時も緊張することは全くなかったが、杉田は明るくて話題が豊富なため、退屈したり不快に思うことはなかった。
「佐和山とのバディじゃ、女子社員のやっかみがすごいでしょ?」
「小説の中みたいに女子のいじめとかほとんどありませんから。実際はみんなそんなに暇ではないですよ。あ、でも、海音さんの同級生って人には出先で牽制されましたけどね」
萌音は、すっかり忘れていた女性の存在を思い出していた。
゛佐和田・・・下の名前は知らないな゛
゛邪魔をするな゛と牽制してきた佐和田。
このまま大人しく引き下がるとは思えない。
「そういえば、今日、社長が佐和山を連れていくって言った商談の相手先の娘も、佐和山の同級生って言ってたな。矢野課長」
「そうで、すか」
「大手の飲食店を複数展開していて、今度、その娘が初めて手掛けるフレンチレストランをうちに依頼したいそうだ。もちろん、佐和山指名で」
もしも、佐和山がその仕事に受けたら、バディである萌音も一緒に、その案件に関わるのだろうか?
゛正直面倒くさい、私は外させてもらおう゛
真っ赤な唇で豊満なボディを押し付けながら威嚇してきた佐和田を思い出して、萌音は苦笑した。
前回、海音と訪れた時と同様、社用車を使って行った。
狭い車内に男性と二人きり。
そもそも男子学生と肩を並べて張り合ってきた萌音。
海音の時も緊張することは全くなかったが、杉田は明るくて話題が豊富なため、退屈したり不快に思うことはなかった。
「佐和山とのバディじゃ、女子社員のやっかみがすごいでしょ?」
「小説の中みたいに女子のいじめとかほとんどありませんから。実際はみんなそんなに暇ではないですよ。あ、でも、海音さんの同級生って人には出先で牽制されましたけどね」
萌音は、すっかり忘れていた女性の存在を思い出していた。
゛佐和田・・・下の名前は知らないな゛
゛邪魔をするな゛と牽制してきた佐和田。
このまま大人しく引き下がるとは思えない。
「そういえば、今日、社長が佐和山を連れていくって言った商談の相手先の娘も、佐和山の同級生って言ってたな。矢野課長」
「そうで、すか」
「大手の飲食店を複数展開していて、今度、その娘が初めて手掛けるフレンチレストランをうちに依頼したいそうだ。もちろん、佐和山指名で」
もしも、佐和山がその仕事に受けたら、バディである萌音も一緒に、その案件に関わるのだろうか?
゛正直面倒くさい、私は外させてもらおう゛
真っ赤な唇で豊満なボディを押し付けながら威嚇してきた佐和田を思い出して、萌音は苦笑した。