一級建築士の萌える囁き～ツインソウルはお前だけ～

森田夫妻の旧家につくと、既に夫妻は現場に来ており棟梁と話をしていた。

「森田さん、こんにちは。今日は佐和山が来ることができなくて申し訳ありません」

「大丈夫、気にしないでください。佐和山さんからお電話も頂きましたし、この件は流川さん中心で進めていただきたいと思っていましたから」

「失礼とは思いましたが、流川さんのことネットで検索させて頂きました。小さい頃からたくさんの賞を取られているんですね。本当にすごい」

森田夫妻はちっとも腹を立てた様子がなくて、萌音は安心した。

「お役に立てるように尽力致します。早速ですが、柱を見せてください」

萌音は、杉田と棟梁、森田夫妻と共に旧家屋の中に入っていった。