一級建築士の萌える囁き~ツインソウルはお前だけ~
「近藤くん、どうしてここに?」
「僕の父の会社がこの近くにあるんだ。近藤コンストラクションカンパニーって会社知ってる?」
もちろん知っている。
近藤コンストラクションカンパニーは、佐和山建設と並ぶこの界隈では大手の建設会社だ。
「ここのカフェ、僕が設計したんだよ。大学に入学する前にね」
「え?すごい。入った時からお洒落で素敵な光と空間演出だと思って見ていたんだよね」
このカフェは、吹き抜けから差し込む自然光を利用してうまく゛灯゛を演出している。
隣のテーブルとの間隔も絶妙で、とてもセンスがある。
「近藤コンストラクションカンパニーの息子さんとは知らなかった」
「俺を御曹司とは意識してほしくなかったんだ。知ってたら俺のことも恋の対象に見てくれた?」
「は?何言ってんの?近・藤・くん」
近藤は社会人入学だ。
会社に入社したものの、資格や知識が足りないと感じて編入してきた努力家だ。
萌音より6つ年上の近藤駿太は、童顔しかも流行りのアイドル顔。
他の学部の女性からとてもモテていた。
誰にでも優しく、どんな誘いにも愛想良く付き合うその態度は、萌音にとっては理解不能。
「僕の態度が軽いって言うんだろう?でも、佐和山の御曹司も同じようなもんだよ。ほら」
近藤は、スマートフォンを出してフォトアルバムを開くと、一枚の写真を見せた。
「美人でグラマラスな女性と仲良く昼間からホテルの中に入っていったよ」
ご丁寧に動画も撮っていたようで、寄り添う海音と佐和田が、高級ホテルであるHotel blooming に入っていく様子が写されていた。
「それで?海音さんは今日、佐和田産業から新規の依頼を受けに行ってるはず。その打ち合わせ場所がホテルであったとしても何らおかしなところはないと思うけど」
動画を見ても動揺しない萌音を嘲笑しながら、
「男と女だよ?仕事って誤魔化して逢い引きするくらいなんてことはないだろう?」
「確かに」
あっさりと萌音が認めたため、近藤は少し驚いた様子だったが
「佐和田産業は佐和山建設と手を結んで業務拡大をはかろうとしているらしいよ」
と、更なる情報を追加してきた。
「僕の父の会社がこの近くにあるんだ。近藤コンストラクションカンパニーって会社知ってる?」
もちろん知っている。
近藤コンストラクションカンパニーは、佐和山建設と並ぶこの界隈では大手の建設会社だ。
「ここのカフェ、僕が設計したんだよ。大学に入学する前にね」
「え?すごい。入った時からお洒落で素敵な光と空間演出だと思って見ていたんだよね」
このカフェは、吹き抜けから差し込む自然光を利用してうまく゛灯゛を演出している。
隣のテーブルとの間隔も絶妙で、とてもセンスがある。
「近藤コンストラクションカンパニーの息子さんとは知らなかった」
「俺を御曹司とは意識してほしくなかったんだ。知ってたら俺のことも恋の対象に見てくれた?」
「は?何言ってんの?近・藤・くん」
近藤は社会人入学だ。
会社に入社したものの、資格や知識が足りないと感じて編入してきた努力家だ。
萌音より6つ年上の近藤駿太は、童顔しかも流行りのアイドル顔。
他の学部の女性からとてもモテていた。
誰にでも優しく、どんな誘いにも愛想良く付き合うその態度は、萌音にとっては理解不能。
「僕の態度が軽いって言うんだろう?でも、佐和山の御曹司も同じようなもんだよ。ほら」
近藤は、スマートフォンを出してフォトアルバムを開くと、一枚の写真を見せた。
「美人でグラマラスな女性と仲良く昼間からホテルの中に入っていったよ」
ご丁寧に動画も撮っていたようで、寄り添う海音と佐和田が、高級ホテルであるHotel blooming に入っていく様子が写されていた。
「それで?海音さんは今日、佐和田産業から新規の依頼を受けに行ってるはず。その打ち合わせ場所がホテルであったとしても何らおかしなところはないと思うけど」
動画を見ても動揺しない萌音を嘲笑しながら、
「男と女だよ?仕事って誤魔化して逢い引きするくらいなんてことはないだろう?」
「確かに」
あっさりと萌音が認めたため、近藤は少し驚いた様子だったが
「佐和田産業は佐和山建設と手を結んで業務拡大をはかろうとしているらしいよ」
と、更なる情報を追加してきた。