一級建築士の萌える囁き~ツインソウルはお前だけ~
「社長と秘書は?」
案内された部屋には案の定、誰もいなかった。
「すぐに来ると思うわ。まあ、座ってて」
佐和田はリビング調の部屋に海音を案内すると、コーヒーを持ってきた。
「どうぞこれでも飲んで待っていて・・・」
佐和田は、二杯のコーヒーをそれぞれ対面に置いてお菓子もつけると、スマホを操作しながら社長に連絡をすると部屋を出ていった。
数分後、戻ってきた佐和田は、海音の対面に腰かけ、書類を取り出した。
「これが新しく展開するフレンチレストランの企画書なの。私が責任者となるはじめての企画なの」
「おい、俺は引き受けるとは言っていない。それに社長と秘書はまだ来ていないだろう?」
佐和田は優雅にコーヒーを飲み干すと、海音の隣に座り、身を寄せてきた。
「もうすぐ来るわ。仕事の話が嫌なら、それまで私と他の話でもしましょうよ」
顔を近づけてくる佐和田のキツイ香水の匂いと化粧品の匂いが気持ち悪い。
腕に押し付けられた柔らかい胸にも何ら欲情しない。
むしろ海音は、貞操の危機を感じてドン引きだった。
「やめろ、俺には萌音がいるって何度言ったらわかるんだ」
「あんなお子さまに義理立てすることはないわ。大人の女の魅力に気づいたからお前は用なしだって一言言えばいいのよ」
振り払おうにも佐和田はかなり力が強い。
「無駄よ。私はこう見えて柔道5段なの」
そういって海音を押し倒したかと思うと、上下を逆転させ、まるで海音が押し倒したかのような状態に持ち込んだ。
「絞め技も得意よ」
そういった佐和田はニヤリと笑い、相手を失神させる技の一種である三角絞(さんかくじめ)を仕掛けてきた。
両腕を取られたかと思うと、直後に佐和田の両足が海音の首にかかる。
両下腿に頸動脈が圧迫され、気が遠くなる。
「そろそろ本当に眠くなる頃でしょ?素直に私と付き合いたいって言わないからこんな強行手段にでなければいかなくなったじゃない・・・」
遠くで佐和田の声が聞こえる。
海音は、佐和田の仕掛ける罠に、まんまと嵌まってしまったのだと思いながら気を失った。
案内された部屋には案の定、誰もいなかった。
「すぐに来ると思うわ。まあ、座ってて」
佐和田はリビング調の部屋に海音を案内すると、コーヒーを持ってきた。
「どうぞこれでも飲んで待っていて・・・」
佐和田は、二杯のコーヒーをそれぞれ対面に置いてお菓子もつけると、スマホを操作しながら社長に連絡をすると部屋を出ていった。
数分後、戻ってきた佐和田は、海音の対面に腰かけ、書類を取り出した。
「これが新しく展開するフレンチレストランの企画書なの。私が責任者となるはじめての企画なの」
「おい、俺は引き受けるとは言っていない。それに社長と秘書はまだ来ていないだろう?」
佐和田は優雅にコーヒーを飲み干すと、海音の隣に座り、身を寄せてきた。
「もうすぐ来るわ。仕事の話が嫌なら、それまで私と他の話でもしましょうよ」
顔を近づけてくる佐和田のキツイ香水の匂いと化粧品の匂いが気持ち悪い。
腕に押し付けられた柔らかい胸にも何ら欲情しない。
むしろ海音は、貞操の危機を感じてドン引きだった。
「やめろ、俺には萌音がいるって何度言ったらわかるんだ」
「あんなお子さまに義理立てすることはないわ。大人の女の魅力に気づいたからお前は用なしだって一言言えばいいのよ」
振り払おうにも佐和田はかなり力が強い。
「無駄よ。私はこう見えて柔道5段なの」
そういって海音を押し倒したかと思うと、上下を逆転させ、まるで海音が押し倒したかのような状態に持ち込んだ。
「絞め技も得意よ」
そういった佐和田はニヤリと笑い、相手を失神させる技の一種である三角絞(さんかくじめ)を仕掛けてきた。
両腕を取られたかと思うと、直後に佐和田の両足が海音の首にかかる。
両下腿に頸動脈が圧迫され、気が遠くなる。
「そろそろ本当に眠くなる頃でしょ?素直に私と付き合いたいって言わないからこんな強行手段にでなければいかなくなったじゃない・・・」
遠くで佐和田の声が聞こえる。
海音は、佐和田の仕掛ける罠に、まんまと嵌まってしまったのだと思いながら気を失った。