一級建築士の萌える囁き~ツインソウルはお前だけ~
離婚して萌音が結子に引き取られた後も、長嶺は萌音との時間を大切にしていた。
両親の離婚により、結婚や恋愛に冷めた感情を持っていたであろうて萌音を心配していた長嶺であったが、
萌音が私立N学園の中等部2年生であったある日、興奮した様子で『先日、N大学の野瀬の命の講義を受けて感動した』と報告してきた日のことを長嶺は忘れもしない。
長い講義内容の報告のあと、
「お父さんとお母さんはツインソウルじゃなくてソウルメイトだったんだね。大人の細かい事情はわからないけど、二人の心を保つためには必要な別れだったということは理解できた」
と、萌音がポツリと言った。
忙しい両親に構ってもらえず、一人で過ごすことが多かった萌音。
「でもね。私は間違わないようにこれからしっかりと運命の片割れを探すよ。本で調べたら、身近にいる人は前世からのソウルメイトであることが多いんだって。お父さんもお母さんも私のソウルメイトだと思うから、私が成長できるように、お父さんも設計や将来のこと、しっかり私に教えてね」
誰かの言葉をきっかけに、両親の理不尽な別れを理解しようと頑張る萌音。
一人で勝手に成長していく姿が眩しい。
長嶺の目頭は熱くなったがあわててそれを隠しながら、心の中では野瀬への感謝を大きくしていた。
両親の離婚により、結婚や恋愛に冷めた感情を持っていたであろうて萌音を心配していた長嶺であったが、
萌音が私立N学園の中等部2年生であったある日、興奮した様子で『先日、N大学の野瀬の命の講義を受けて感動した』と報告してきた日のことを長嶺は忘れもしない。
長い講義内容の報告のあと、
「お父さんとお母さんはツインソウルじゃなくてソウルメイトだったんだね。大人の細かい事情はわからないけど、二人の心を保つためには必要な別れだったということは理解できた」
と、萌音がポツリと言った。
忙しい両親に構ってもらえず、一人で過ごすことが多かった萌音。
「でもね。私は間違わないようにこれからしっかりと運命の片割れを探すよ。本で調べたら、身近にいる人は前世からのソウルメイトであることが多いんだって。お父さんもお母さんも私のソウルメイトだと思うから、私が成長できるように、お父さんも設計や将来のこと、しっかり私に教えてね」
誰かの言葉をきっかけに、両親の理不尽な別れを理解しようと頑張る萌音。
一人で勝手に成長していく姿が眩しい。
長嶺の目頭は熱くなったがあわててそれを隠しながら、心の中では野瀬への感謝を大きくしていた。