一級建築士の萌える囁き~ツインソウルはお前だけ~
佐和田は二人を見て目を泳がせ始めた。
「お二人は、同窓会の時に佐和山さんと佐和田さんが交際をしていること、結婚を前提にお付き合いをするという話をしていたと記憶されていますか?」
「いえ、海音はずっと前から流川さん一筋ですし、酔うと運命の片割れの話ばかりするのは仲間内の有名な話で、佐和田が俺たちの隣に来たときにもその話しかしていなかったと記憶しています」
「では、この録音内容に記憶は?」
夢谷弁護士が、佐和田から受け取ったICレコーダーの再生を押す。
「あれ、これ、途中の話が削られてますね。ほろ酔いの海音が語る゛運命の片割れ゛の話は、毎回同じ内容なんです。だから僕は一語一句覚えているんですけど、間違いなくこれは編集されてますね」
町田の言葉に佐和田は舌を噛む。
「町田は佐和山くんの親友じゃない。庇ってるだけでしょ。あてにはならないわ」
佐和田の言葉を聞いて、町田の隣にいた川上佐奈が口を挟む。
「私も聞いてたわよ。絶対に編集されてるって断言できる」
「ちょっと、佐奈、裏切るの?」
「裏切るも何も、靖子のしてることは完全なる逆恨みじゃない。佐和山くんがかわいそうだよ」
佐奈の言葉に、海音をはじめとした佐和山家の3人が視線を佐和田に集める。
「逆恨みとは?」
夢谷弁護士の質問に、佐奈はばつが悪そうに佐和田を見つめた。
「いいわ・・・。こうなったら私が全部話す」
更に開き直った佐和田は、ドサッと一人だけソファに腰かけ横柄に足を組んで、自分以外の人間を見上げてニヤリと笑った。
「お二人は、同窓会の時に佐和山さんと佐和田さんが交際をしていること、結婚を前提にお付き合いをするという話をしていたと記憶されていますか?」
「いえ、海音はずっと前から流川さん一筋ですし、酔うと運命の片割れの話ばかりするのは仲間内の有名な話で、佐和田が俺たちの隣に来たときにもその話しかしていなかったと記憶しています」
「では、この録音内容に記憶は?」
夢谷弁護士が、佐和田から受け取ったICレコーダーの再生を押す。
「あれ、これ、途中の話が削られてますね。ほろ酔いの海音が語る゛運命の片割れ゛の話は、毎回同じ内容なんです。だから僕は一語一句覚えているんですけど、間違いなくこれは編集されてますね」
町田の言葉に佐和田は舌を噛む。
「町田は佐和山くんの親友じゃない。庇ってるだけでしょ。あてにはならないわ」
佐和田の言葉を聞いて、町田の隣にいた川上佐奈が口を挟む。
「私も聞いてたわよ。絶対に編集されてるって断言できる」
「ちょっと、佐奈、裏切るの?」
「裏切るも何も、靖子のしてることは完全なる逆恨みじゃない。佐和山くんがかわいそうだよ」
佐奈の言葉に、海音をはじめとした佐和山家の3人が視線を佐和田に集める。
「逆恨みとは?」
夢谷弁護士の質問に、佐奈はばつが悪そうに佐和田を見つめた。
「いいわ・・・。こうなったら私が全部話す」
更に開き直った佐和田は、ドサッと一人だけソファに腰かけ横柄に足を組んで、自分以外の人間を見上げてニヤリと笑った。