一級建築士の萌える囁き~ツインソウルはお前だけ~
「はじめまして。萌音の会社のバディでN大学卒業生の佐和山海音です」
「お噂はかねがね長嶺教授から聞いております」
近藤の挑戦的な目に、海音は萌音を背中側から抱き込んだまま不敵に笑って挨拶した。
萌音は、突然キスされ、今も子供のように海音に抱きかかえられている状況に頭がついていっていなかった。
「萌音ちゃん?大丈夫?」
ハッと我に返った萌音は、ばつの悪さを咄嗟に誤魔化そうと
「大丈夫、大丈夫。そうだ、さっき毎度ラーメンに行ったらさ、おっさんに近藤くんとのことを冷やかされて困ったよ。近藤くんも否定しといてね」
「俺は誤解されてもいい・・・」
近藤を遮って
「あ、昼休みはもうおしまいだね。行こうか、萌音。商談に間に合わなくなる」
と海音は告げた。
「えっ?もうそんな時間ですか?急ぎましょう」
海音に手を引かれて歩き出した萌音は、振り返りつつ近藤に手を振ったが、海音に引き摺られるような形で校外に出ていった。
「やっぱり1年早く入学すべきだったな・・・」
仲睦まじい?二人の姿を見送る近藤の呟きは、爽やかな木々の葉音に虚しくかき消されていた。
「お噂はかねがね長嶺教授から聞いております」
近藤の挑戦的な目に、海音は萌音を背中側から抱き込んだまま不敵に笑って挨拶した。
萌音は、突然キスされ、今も子供のように海音に抱きかかえられている状況に頭がついていっていなかった。
「萌音ちゃん?大丈夫?」
ハッと我に返った萌音は、ばつの悪さを咄嗟に誤魔化そうと
「大丈夫、大丈夫。そうだ、さっき毎度ラーメンに行ったらさ、おっさんに近藤くんとのことを冷やかされて困ったよ。近藤くんも否定しといてね」
「俺は誤解されてもいい・・・」
近藤を遮って
「あ、昼休みはもうおしまいだね。行こうか、萌音。商談に間に合わなくなる」
と海音は告げた。
「えっ?もうそんな時間ですか?急ぎましょう」
海音に手を引かれて歩き出した萌音は、振り返りつつ近藤に手を振ったが、海音に引き摺られるような形で校外に出ていった。
「やっぱり1年早く入学すべきだったな・・・」
仲睦まじい?二人の姿を見送る近藤の呟きは、爽やかな木々の葉音に虚しくかき消されていた。