一級建築士の萌える囁き~ツインソウルはお前だけ~
「道端桜です。インテリアコーディネーターです。夏田さん、そして流川さんもよろしくね」
五センチのピンヒールに、体のラインに添ったタイトなブラウスとスカート、完璧な化粧。
いかにもキャリアウーマンといった桜に、しのぶに続いて萌音もお辞儀をして
「よろしくお願いします」
と言った。
「佐和山海音、建築士です。どうぞよろしく」
桜から視線を移したしのぶは、明らかにうっとりしており、海音にときめいているようだ。
「よろしくお願いします」
だが、学生の時から、萌音はどんなイケメンだろうと惚れないし、怯まないし、媚びないことで有名だった。
ジッと見つめてくる海音を、同じようにジッと見つめ返す。
「え、えっと・・・、そんなに睨み合わないでもらえるかな。仲良く行こう」
萌音の大きな目は少しつり目で、ジッと何かを見つめると睨んでいるように見えるらしい。
それは、この目の前の男性も同じようだ。
゛まれに見る美形には違いないけど、仕事ができなければバディを代えてもらおう゛
だいたい佐和山という名字からして、姻戚の香りがプンプンする。
萌音は玉の輿や結婚退職を目指しているわけではない。
仕事をするために会社に入ったのだ。
新人の萌音がこんなイケメンのバディになったとわかったら、おそらく社内の全女性を敵に回すだろう。
ひとしきり睨み合った(観察し終わった)あと、視線を課長に戻す。
「それでは、後はバディについて業務を教わること。解散、解散」
矢野課長の一言で桜としのぶが動き出したため、その場には海音と萌音が残された。
五センチのピンヒールに、体のラインに添ったタイトなブラウスとスカート、完璧な化粧。
いかにもキャリアウーマンといった桜に、しのぶに続いて萌音もお辞儀をして
「よろしくお願いします」
と言った。
「佐和山海音、建築士です。どうぞよろしく」
桜から視線を移したしのぶは、明らかにうっとりしており、海音にときめいているようだ。
「よろしくお願いします」
だが、学生の時から、萌音はどんなイケメンだろうと惚れないし、怯まないし、媚びないことで有名だった。
ジッと見つめてくる海音を、同じようにジッと見つめ返す。
「え、えっと・・・、そんなに睨み合わないでもらえるかな。仲良く行こう」
萌音の大きな目は少しつり目で、ジッと何かを見つめると睨んでいるように見えるらしい。
それは、この目の前の男性も同じようだ。
゛まれに見る美形には違いないけど、仕事ができなければバディを代えてもらおう゛
だいたい佐和山という名字からして、姻戚の香りがプンプンする。
萌音は玉の輿や結婚退職を目指しているわけではない。
仕事をするために会社に入ったのだ。
新人の萌音がこんなイケメンのバディになったとわかったら、おそらく社内の全女性を敵に回すだろう。
ひとしきり睨み合った(観察し終わった)あと、視線を課長に戻す。
「それでは、後はバディについて業務を教わること。解散、解散」
矢野課長の一言で桜としのぶが動き出したため、その場には海音と萌音が残された。