一級建築士の萌える囁き~ツインソウルはお前だけ~
「ちょ、さわやん・・・じゃなくて佐和山さん。離して」
「海音。うちの会社、佐和山だらけで誰のことかわからないからみんな俺のこと下の名前で呼ぶ」
「あー、海音さん。とにかく離しましょうか」
20cm近く身長差のある海音に引き摺られるとついていくのに必死になり息が上がって仕方ない。
「萌音は運命って信じる?」
突然、クルリと萌音の方を向いて萌音の顔を覗き込む海音を見てドキッとする。
艶めいたこの唇と、さっきキスをした・・・。
繋がれた手に、先ほど抱き締められた時に感じた逞しさと温かさを思い出す。
真っ赤になって、それでも海音をじっと見つめ続ける萌音に、
「俺は信じてるんだ。俺の運命の片割れは一人だって」
ニコリと笑って、海音は萌音の手を離した。
「さ、仕事だ。どんどん売り込んでいくから覚悟して」
それまでの甘さを消し、無愛想な佐和山海音に戻る海音はさすがだ。
萌音も、自分の両頬をバチンと叩くと気合いを入れ直して午後からの外回りにのぞんだ。
「海音。うちの会社、佐和山だらけで誰のことかわからないからみんな俺のこと下の名前で呼ぶ」
「あー、海音さん。とにかく離しましょうか」
20cm近く身長差のある海音に引き摺られるとついていくのに必死になり息が上がって仕方ない。
「萌音は運命って信じる?」
突然、クルリと萌音の方を向いて萌音の顔を覗き込む海音を見てドキッとする。
艶めいたこの唇と、さっきキスをした・・・。
繋がれた手に、先ほど抱き締められた時に感じた逞しさと温かさを思い出す。
真っ赤になって、それでも海音をじっと見つめ続ける萌音に、
「俺は信じてるんだ。俺の運命の片割れは一人だって」
ニコリと笑って、海音は萌音の手を離した。
「さ、仕事だ。どんどん売り込んでいくから覚悟して」
それまでの甘さを消し、無愛想な佐和山海音に戻る海音はさすがだ。
萌音も、自分の両頬をバチンと叩くと気合いを入れ直して午後からの外回りにのぞんだ。